【映画】言の葉の庭                                     

公開日 2013年6月2日 最終更新日 2013年6月2日

【映画】言の葉の庭

①監督   新海誠

②キャスト 入野自由、花澤香菜 他
③評価   ★★★★★

④MEMO
「言の葉の庭」映画の題名からも引かれるものがあり、そして新海誠監督の最新作ということもあり、封切りを
待っていました。

舞台の大半は、東京新宿区の「新宿御苑」であろう場所。新宿4丁目の交差点、南口の雰囲気、ドコモタワー
御苑内の日本庭園の雰囲気、京都に来て1年がたつこともあり懐かしく感じながら風景美を追っかけました。

主人公のタカオは、高校1年生、靴職人をめざし、日々アルバイトをしながら制作活動をしている。
空のにおいが感じられる雨の日が好きで、雨に日の午前中は学校に行かず、庭園で一人、靴のデザインを考えている。

ユキノは、雨の日に庭園で出会った素性もわからない謎めいた女性
朝からチョコレートを片手に缶ビール(金麦)を飲んでいる。
27歳の女性の雰囲気と危うげで無邪気な一面をのぞかせる。

声をかけてきたタカオに万葉集の一篇を口にする

「雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」

2人の雨の秘だけの交流が始まる・・・


雨の描き方、映像美、庭の描き方と自然美、新海監督作品は、映像もきれいだ。
1個1個の細かな背景描写が見るものを虜にする。

作品としての内容をグッと楽しみながら、新宿の街の雰囲気を味わい、自然を味わう
ユキノがいつも降りて、電車をやり過ごす駅、総武線だろうから、ユキノは千駄ヶ谷門から日本庭園に向かっているのだなとか、

タカオは、新宿高校の目の前を通って、現在建設中の環状第5の1号線の工事現場を横目に新宿門へ向かっているとか・・・


15歳と27歳の間にある距離が、ある瞬間一気に詰まります・・
何とも切なく、やりきれなく、それぞれの思いが交錯し、タカオが自分の将来への自分の仕事に対する思いを
語る瞬間、それが、はじける瞬間・・

タカオの立ち位置は独特、真ん中じゃない、どちらかといえば端、同年代との一線を画する距離感

将来への考え方

「rain」この歌は1990年前半に大江千里氏のアルバムで私は出会う。
それを、秦基博氏がカバー
自分の深い記憶の中に入り込み、中学生だった自分の詩に関する思いと、今聞いた時の歌に対する思い

この歌は私の好きな歌の一つ、槇原敬之氏もカバーしていますね。


どんどん高度化する世の中、でも人は人だし、物を作り、人を思い、自然とともに共生し、自分の生き方を
考える。

ドコモタワーのてっぺんから、新宿の街を眺めてみたい・・・
雨上がりの後に・・・


返しの詩

雷神の 少し響みて 降らずとも われは留らむ 妹し留めば






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